糖尿病になりやすい家系、がんになりやすい家系、アレルギーが出やすい家系など、これまでも経験的に遺伝が疾病や体質に影響することは言われてきました。
最近の研究によって、こうした体質を決定づける遺伝子がいくつか発見され、実際に遺伝子が疾病にかかりやすい・かかりにくい、をある程度決定づけることが証明されたのです。
これにより、たとえ発症前であったとしても遺伝子の状況によって、事前に生活習慣を改善したり、治療を行うことによって未来の疾病を回避することができるような時代になりました。
こうした遺伝子検査を行っているのも、実は保健科学東日本なのです。

保健科学東日本は従来医療機関の求めに応じて尿検査や血液検査などの業務を受託していましたが、近年遺伝子検査も行うようになりました。
同社で行っている遺伝子検査は主に以下の三つのようです。

・生活習慣病に関する遺伝子検査

・薬物代謝酵素に関する遺伝子検査

・感染症に関する遺伝子検査

生活習慣病に関しては、アディポネクチン遺伝子多型検査、循環器疾患関連遺伝子多型検査を行っています。

薬物代謝酵素に関しては、CYP2D6とCYP2C19といった酵素の有無や働きの高低をチェックしています。

そして感染症に関しては、病原体の遺伝子検査など、多岐にわたる検査を行っています。
こうした検査によって、糖尿病や動脈硬化になりやすい・なりにくいなどの体質のほか、特定の薬物を代謝することができる・できないなどが判明するのです。

この情報を知ることによって、医師は的確な診断を下し、治療を行うこともできますし、患者本人も将来のリスクをきちんと把握し、対処することができます。

ただ、こうした遺伝子に関する情報は非常にセンシティブな情報であり、下手な取り扱いをするといわれない差別や個人情報の漏洩にもつながりかねません。
保健科学東日本はきちんと社内に倫理委員会を設け、人の遺伝子検査を行うにあたって、その情報の管理はもちろんのこと、検査方針、検査後の検体の処分などについても厳格に定めています。
医療が発達していくにしたがって医療機関や検査機関が保有する情報はますます増大していきますが、このようにきちんとした管理がなされているのであれば、安心して検査を依頼することができますね。

こうして、保健科学東日本は遺伝子検査という手法を通じて、現代日本の医療の安心に寄与している企業だということができるのです。